【調査】物価と金利上昇による家計圧迫から、マイカーローン利用における金融リテラシーが上昇
~毎月の返済が5,000円以上の節約なら、手間のかかる借り換えの手続きに行動することが調査で判明~
調査背景
毎月2,500ユーザー、累計52,000ユーザーが利用する個人融資のプラットフォーム『クラウドローン』において、利用用途は車の購入が43.5%と最も多くなっております。2022年年末に長期金利が急上昇したことを受け、住宅ローン借り換えへの注目度が高まっている昨今ですが、車のローン借り換えへの意識はどのように変化しているのか2020年1月に実施した調査と比較する形で調査を実施いたしました。
調査サマリー
調査概要
調査概要:全国男女、20~59歳、有職者(第一産業(農業・林業・漁業)従事者は除く)
調査方法:株式会社マーケティングアプリケーションズが運営するセルフ型アンケートツールSurveroidを用いたWebアンケート方式
調査期間:2023年1月12日(木)
集計対象:事前調査で「車の購入をしたことがある、現在ローン返済中」かつ「購入方法で自社ローン・ディーラーローン・銀行ローン・消費者金融ローン・残価クレジットローン・クレジットカードのいずれか」と回答した20歳~59歳の男女
調査人数:事前調査4,819人/本調査361人
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「クラウドローン株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL: https://crowdloan.jp
マイカーローンの金利について
マイカーローンの金利に対する知識はどのように変化しているのか、また現在借りている金利についての調査結果や考察をご紹介します
①マイカーローンの金利知識
2020年1月に実施した調査(※)におけるマイカーローンの金利に対する知識を問う設問では、銀行などの金融機関のマイカーローンの金利水準が2~3%と低金利であることを知っていると答えた方は約10%にもかかわらず、今回2023年の結果ですと約40%と4倍の結果となっており、「銀行のマイカーローンが低金利である」との認識が広がっていると言えます
2020年1月 11%
2023年1月 41.6%
※調査方法:株式会社マーケティングアプリケーションズが運営するセルフ型アンケートツールSurveroidを用いたWebアンケート方式、調査期間:2020年1月17日実施、調査数:1187人
このような結果となった背景として2つの要因が考えられます。
まずは消費税増税を発端とした消費者物価指数の上昇です。40年ぶりの上昇幅で家計支出の負担が増えたことで、消費者が支出に対して厳しい目を向けチェックするようになり、そのことから低金利ローンへの情報獲得につながっていると想定されます。
もう一つは、長期金利の上昇です。2022年年末の長期金利の上昇により、住宅ローンの金利が上昇を見せ、それと同時にカーローンの金利についてもより低くと考え低金利ローンを調査していることも考えられます。
②現在借りている金利
「現在返済中のマイカーローンの金利を教えてください」との設問では、金利知識があるためか比較的低金利でローンを利用しているケースが大半を占めました。一方で金利7~8%未満の高い水準の金利でローンを利用しているケースが9.4%占めており、低金利で借りることができる、との認知が不足していることがうかがえます。
金利10%以上 2.5%
金利9%~10%未満 3.3%
金利8%~9%未満 6.6%
金利7%~8%未満 9.4%
金利6%~7%未満 7.8%
金利5%~6%未満 9.4%
金利4%~5%未満 10.2%
金利3%~4%未満 11.4%
金利2%~3%未満 18.6%
金利1%~2%未満 14.1%
金利1%未満 6.6%
- 借り換え意識や行動
次に借り換えについての意識についての調査結果や考察をご紹介します。
①借り換えに対する現状の意識
「現在返済中のローンの借り換えは考えていますか」との設問で、「借り換え」について積極的な層が50%を占める結果となりました。前述の考察で挙げたように、経済状況から借り換えについても積極的な姿勢がうかがえます。
返済の金利が下がるなら今すぐにでも借り換えたい 27.1%
考えたことがあるが実行していない 23.8%
おそらく借り換えはしない 49.0%
②借り換えを実行しない理由
前述の質問で借り換えを実行しないと答えた方にその理由を質問したところ、「いろいろ手間がかかりそうで面倒なイメージがあるから」が37.3%と多く、面倒なイメージが借り換え行動をおさえていることがわかります。
借り換えしてもさほど金利が下がらないから(元々金利が高くない) 18.6%
完済間近だから 20.5%
残価設定を利用していて、期限が来たら買い替えを考えているから 17.5%
さほど高くない車だから借り換えのメリットを感じないから 4.9%
いろいろ手間がかかりそうで面倒なイメージがあるから 37.3%
その他 1.1%
③いくらの減額で借り換え行動を起こすのか
「今の返済額からいくら減額できれば、手間をかけてでも借り換えしたいと考えますか」との設問では、毎月5,000円の節約と答えた方が28.3%と最も多い結果となりました。この設問結果は、前述の借り換えを実行しないと回答した方も含めた回答となるため、借り換え行動に消極的な層も行動を起こすボーダーラインは月5,000円であると言えます。
毎月の返済額から1,000円の節約(年間1.2万円の節約) 6.9%
毎月の返済額から3,000円の節約(年間3.6万円の節約) 18.8%
毎月の返済額から5,000円の節約(年間6万円の節約) 28.3%
毎月の返済額から7,000円の節約(年間8.4万円の節約) 5.8%
毎月の返済額から10,000円の節約(年間12万円の節約) 13.9%
毎月の返済額から12,000円の節約(年間14.4万円の節約) 0.8%
毎月の返済額から15,000円の節約(年間18万円の節約) 1.7%
毎月の返済額から15,000円以上の節約(年間18万円以上の節約) 8.3%
どれだけ節約できても借り換えをしたいと思わない 15.5%
5,000円分の差額が出る例としては、返済残高200万円を8%で借りている方が、あと3年の返済期間が残っている場合に、2%の借換えで、およそ5,000円分の減額になります。
- クラウドローンとは
クラウドローンは、貸し手である銀行と借り手である個人を、オンラインでつなぐマッチングプラットフォームです。提携の銀行保証会社において事前審査を行うことで、自身にピッタリの銀行ローン選びができる国内初のサービスです。
サービスサイト:https://crowdloan.jp
毎月2,500ユーザー、累計52,000ユーザーが利用するクラウドローンにおいて、利用用途は車の購入が43.5%と最も多く、低金利の銀行ローンを提供することで「月5,000円の返済額の減少」を求める消費者へ認知拡大に力を入れております。
- まとめ
2022年年末の長期金利の急上昇により、住宅ローン金利も影響を受け上昇傾向の中、消費者自身の住宅ローンについて意識が高まっています。
今回マイカーローンの意識調査をした際、3年前と比較して金利の認識が変化している結果となっており、その背景には2019年の消費税増税を機にそれに伴う消費者物価指数の上昇が家計を圧迫するようになったことが、長期金利の急上昇に輪をかけて影響を及ぼしていると考えられます。
また月5,000円以上の節約で「借り換えは面倒」とマイナスイメージを持つ層も借り換えを実行する、との調査結果から、月5,000円以上の節約が消費者が求めるボーダーラインであると推測することもできます。
2023年は、消費者物価指数の上昇や長期金利の上限の上昇によって、より一層家計支出の引き締めに意識が向くことが想定されます。そのような家計支出の引き締めや見直しに意欲的な世帯に対して、選択肢の一つとして最適な銀行ローンを提案することで、よりその人らしい人生を歩む後押しをしていきたいと考えております。